旅と褌(soi34)

ふんどし屋・忍ブランド店主、フンドシマンです。久しぶりのブログ更新。
忍ブランド・タイ、ノンタブリー店も細々とですが、入れ代わり立ち代わり誰かが遊びに来ては褌を手にして下さり、フンドシマンもうれしい限りで、ふんどし奉行に精をだしております。特に今年は日タイ修好130周年の年でもあるから、もっと気合い入れてタイ人の方々にも男女問わず、褌を締めあげていかねばと考えている日々で。笑
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 しかしながら、忍ブランドにふらっと遊びに来て下さるお客様はやはり圧倒的に日本人、西洋人が多かったりもする。タイはホンマ外国人旅行者に人気が高い。
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 世界観光ランキングでも毎年かなり上位に食い込んでいるタイ王国。
乾期の中でも割と涼しく過ごしやすい11、12月頃から、4月半ばにやってくるタイ正月(今年は仏歴2560年)のソンクラン、水かけ祭りが明けて、またすぐ日本のゴールデンウィークということで、旅行者、旅人が特に多い時期。ざっくり半年がハイシーズン、そしてこれからタイはぼちぼちと雨季に入っていくわけですが、タイ全体的に雨季であっても、そんな常にずっとしとしとダラダラ降ってるわけでもなく、昼過ぎや夜中にごぉー、ざぁーっと来てはカラッと上がってみたいな感じで。
 また場所を変え、南へ下りれば半島の東(タイ湾側)と西(アンダマン海側)とで、また季節が変わる。つまり、そこには乾季があったりするわけで、年中何処かしらにハイシーズンがある。

 首都バンコクはエアポートリンクに地下鉄(MRT)、スカイトレイン(BTS)、タクシーにバス、バイクタクシー等々移動手段はもちろん、地方都市にも大型ショッピングモールをはじめ、商業施設等も多い。屋台(※年末までに撤去という可能性も…。)やオシャレなカフェ、コワーキングスパースも多く、WIFIもかなり充実、ちょっとした仕事も全然可能で何かと便利。また、第3国へ入国する際のビザ申請などもしやすく、航空チケットは安価で世界中への便数も数多くある。国中見どころ遊びどころ盛りだくさん、年中果物にあふれ、買い物もマッサージも安く、タイ料理はもちろん世界中のあらゆる料理がクオリティーを保ったまま、安価で食べられるなどなど、言い出したらきりがないくらい魅力がある国。一年中を通して世界中から旅行者、旅人、出張、遊び、私用、移住者等が非常に多い国であることは言うまでもない。
 フンドシ奉行(褌を世界に広めること。ふんどし布教活動。)をしていると、国籍、職種関係なく色々な人に出会う機会が多く、特に旅人や出張など頻繁な移動に慣れた方が忍ブランドの褌を好んで締めてくださり、重宝して頂いている。非常にありがたい話である。
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そして、ふんどしマンの私も特に20代はバックパッカーの旅にはまり、東南アジア、中央アジアをはじめ欧米諸国など様々な国を回った。
そして今、この出会いの多い旅の経由地点、タイに長くとどまりながらも、人生という大きな流れでは、今もまだ旅を続けているのかなと。

忍ブランドとしてもそう。
生地探しの旅。それは近場だったり、また地方だったり、国をまたいだりといい生地、面白い生地が手に入るならどこだってかまわない。その生地も現地手織りの物だったり、ヨーロッパや日本からはるばるやってきた生地だったりもする。生地もまた世界を旅をし、流れ着く。そして、これだという生地に出会い、また共に旅をする。
 そして経由地でもホームでもあるタイ・バンコクに一度着地し、サラブリーの作業場に向かう。そこでタイの下着ともいうべき伝統腰巻き「パーカオマー」と合流し、粋で温故知新、世界古来の下着、ふんどしとなって、また出会った旅人と共に新たな旅に出る。すべてが旅の途中なんだと。
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 速乾性が高く丈夫、着替えも超簡単、ボディタオルとして体も洗えて洗濯も同時、場合によっては物干しロープにもなり、手ぬぐいとしても使用可能。通気性抜群でむれない。さらに麻やシルクだとこれに殺菌作用もプラスされるから、ふんどしとは多様性に長け、とても便利なものである。もちろん、緊急時(捻挫時、骨折時、出血時などなど)は縛ったり固定したりとテーピングとしての役目をも果たす。遭難時の旗なども含め、二次的利用や代用品としても何かと利便性の高い褌。荷物も減って、手間も減る。こんな便利な下着はほかにないだろう。旅慣れた旅人はそれをよく知っている。
 多くの仕事や活動の場でもある首都バンコク。その郊外に世界中の旅慣れた旅人が集うホームスティ的なゲストハウスに小さなふんどし屋店舗と事務所を借りて、常に旅人と出会い、新たな情報の交換をしているフンドシマン。
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そしてまた、訪れた旅人がふんどしをギュッと締め上げて、新たな旅に出る。ふんどしがまた、旅人をも紡いでゆく。 自分が「旅人」の一人でいることによって、人種も言葉も国籍も職種も関係なく、色んな人達、旅人達と会話し、固定観念にとらわれずに様々な方面から物事を見つめ直すことも出来る。そういう意味では一生手探りで「何か」を人生をその場その場で切り開いていく「人生の旅人」でありたいと願っています。ふんどしの旅。忍ブランドの旅。七転び八起きしながら、人生の旅を続けていきます。
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最後までお読みいただき有難うございました。今後ともふんどし屋「忍ブランド」を宜しくお願い致します。 忍ブランド店主 フンドシマン

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