褌に関する慣用句・ことわざ・四字熟語・地口など

■ふんどしに関する慣用句・ことわざ・四字熟語・地口・口上などをまとめてみました。

●ふんどしをしめてかかる
【意味】決意を固めて、油断なく気を引き締め事に当たる。
褌が緩んでいては、思い切って物事に対応する
ことが出来ない為、しっかり締め直してかかることから。

【例文】「ここぞという時にはふんどしをしめてかかれ」

●ひとのふんどしですもうをとる
【意味】他人の物を利用して、自分の利益を得たり、事に役立てたりすることのたとえ。

【例文】

●緊褌一番(きんこんいちばん)
【意味】気を引き締め、覚悟を決めて物事に向かうこと。「緊褌」はふんどしをギュッと引き締めること。「一番」は重要な場面のこと。大勝負の前の心構え。

【例文】

●褌担ぎ【ふんどしかつぎ】
【意味】相撲の世界で序二段以下の力士を意味し、そういった下位の者が関取の褌を担ぎ、持ち運びするところからきている。
その世界で最も低い位置にいる者。下っぱ。
これが転じ、様々な業界で下っ端や下位の地位にあたる者のことを褌担ぎと呼ぶ。

【例文】

●褌祝い【へこいわい】
【意味】男女が13歳前後に行う成年式で、親類などが男の子にはふんどしを、女の子には腰巻きを贈り、初めてつけて祝うこと。
ふんどし祝いやたふさぎ祝いともいう。

●褌親【へこおや】
【意味】褌祝いに際し、後見人として頼む仮親のこと。
その逆を褌息子【へこむすこ】という。

●みあげたもんだよやねやのふんどし 
【意味】啖呵売りの口上、地口の一つで、上を見るという意味の「見上げる」と、立派なものを「見上げる」をかけて言う。明治の文豪、幸田露伴の名文句。「男はつらいよ」の寅さんの口上。お客さんをこりゃ立派な人だと褒める気持ちと揶揄する両方の気持ちがあるときに使う。
上を見上げれば、屋根屋のふんどしが。

【例文】「いよっ!見上げたもんだよ、屋根屋のふんどしっ!」

●ぎりとふんどしかかされぬ
【意味】男はいつも常にふんどしを締めねばならないように、義理を欠いてはならないという意味。

【例文】

●とらのかわのふんどし
【意味】鬼や雷神などが、腰に着けているという虎の皮で作ったふんどしのこと。
「取らぬ狸の皮算用」にかけて、そううまくはいかないの意をしゃれていう言葉。

【例文】「おいらをおさきにしやあがって文使ひさせやうとは―だ」〈滑・続膝栗毛・五〉

●当て事と畚褌は先から外れる
【意味】越中褌が正面から外れやすいように、自分が当てにしていたことは、相手の都合でダメになることが多いたとえ。

●【緩褌】ゆるふん
ふんどしの締めが緩いこと。また、緩く締めたふんどし。
相撲でまわしの締め方がゆるいこと。締まりがなく、緊張を欠くことや心構えのいいかげんなこと,気持ちのたるんでいること。また,その人のたとえ。

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