出会いと別れその2(soi29)

そして、受け入れた。

仕事の件も、お金を貸すことも。
電話を切った後、メッセージで送られてきた口座にお金を振り込んであげた。

絶対に返すといっていた期日が過ぎ、すまん!明日は必ず振り込むから!という念押しの電話が入った。その時点で正直アウトだったが、絶対とか必ずという言葉を最後まで信じてみたいという気は変わらなかった。仕事当日は、ほかの仕事も予定も入れず、一緒に行きたいとダダこねる息子の泣く姿を振り切って電車に乗り、雨の中バンコクに前入りで入り、準備をした。

そして当日。

 あれだけ何度も絶対、必ず、嘘はつかないといっていたのにも関わらず、約束の期日も守らなかった。何の連絡もない。携帯もしっかり繋がらない。仕事などありゃしない。口でベラベラと自分勝手に引き散らかしたまま、音信不通となった。
噂、見てきた行動と今回の流れを照らし合わせ、架空の仕事を口実に、お金を借り逃げする。危険な目にあってるとかはまずないと思い、考えなかった。

まあ、正直がっかりしたと同時に、薄っぺらい絶対と茶番を見せてもらった。
いやいや、本当に十人十色、いろんな人間がいておもろいなと。
残念という気持ちも多少はあるけど、噂に流されず、実際自分が体感して、自分の脳みその中で理解し、そうだったんだから今回の件は仕方ない。自然と納得も出来た。
だからと言って、どんなことでも顔を突っ込むというわけではなく。無理に自分から危険なことに頭を突っ込む趣味もない。
ただ、今回の件に関しては煙が立った。火はそこにあった。
別に怒りとかそういうマイナス感情もない。
ただ、一つの区切りというか、ピリオドというか。まあ、然るべき別れなんやけども。

そしてまた「何か」に出会う。
人生は新たに出会うもので、失った穴をまた埋めていくのかな。自然に順応していく。
出会いと別れ、そしてまた出会いなのか、またまた別れなのか。順不同。
まあ、生きていればまた出会うだろう。なんてこたぁない。それの繰り返し。
明日が必ず来るなんて誰にも分らないけど、来たらええなぁ。また今日みたいにええ天気になるとええなぁ。

最後まで長々とフンドシマンの戯れ言を読んでくれて有難うございました。

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