タイの結婚式と御葬式02 soi49
天然素材のふんどし屋「忍ブランド」のフンドシマンです。
朝はタイのサラブリー県で結婚式、夜はバンコク・カオサン通り近くのお寺でタイの御葬式へ参加するという一日。
前半のタイの結婚式と御葬式01 はこちらから。
おてんとさんも西に向かい始めたころ、サラブリーでの結婚式を早々に切り上げ、ふんどしをギュッと締めあげる。そして新たに心を切り替えて、バンコクへと車を走らせる。
年々結婚式より、葬儀に立ち会う事が断然多くなった。当然、歳をとっていけばいくほど人の死に出会う回数も増えていくだろうし。何はともあれ死は辛いし、悲しい。
喜び悲しみ全て現実。
まあ、結婚式もすごく幸せで素晴らしくて大事なんだろうけど、自分の中では、スピリチャルな部分が強いからなのか、葬儀の方に重きを置いている節がある。この世を生き抜いた故人を悲しみ、弔い、そして讃える。式の主役と言ったら何だけど、当の本人はもう亡くなって生存しないし、我々の前に姿も見せない。想いを伝えても本人に伝わってるのかどうかなんて実際だれもわからない。そんな事当たり前でわかっているのに、想いを伝え、御靈を行き先を案じ、手を合わせる。
自分の人生一度きり、その日がいつ来るかなんて普通、誰も知らない。自分の葬儀があるかどうかもわからない。でも、その時が来たら、人それぞれ天国に行けるか地獄に落ちるか、またそんな世界があるかわからんけども、家族や仲間に囲まれて安らかな境地を祈ってもらえたら嬉しいやろな。有り難い。一人ぼっちで迷子になったりしたら嫌やし。(笑)
エディー(左から2番目)とはタイに来て20年来の付き合い、そのお父さんが亡くなったという連絡があり、葬儀にやってきた。
今はイギリスに移住して、今回の悲報で一時帰国、久しぶりの再会。つい1週間前に超久々に電話で話ししたばかりだったのに…。
エディーはもちろん、家族皆よく知ってるし、お母さんとはタイのお母さん、息子と呼び合うぐらい仲がいい。
以前に書いたブログ Soi42でも紹介させて頂いたシルバーショップ、「エディシルバー」。バックパッカー―の聖地と呼ばれるカオサン通りの入り口、タナオ通りとの三叉路という好立地。映画「ニワトリスター」公開のポスターも、「好きなとこ貼り!」と本当に家族みんなあったかくて太っ腹。
バックパッカー当時は旅の資金を貯めるために、大阪は京橋、東京は表参道でアクセサリーの露店もやってたから、売るシルバーをそのエディのおっちゃんから買ってたからよく覚えてる。
タイに来たきっかけとまでいかないが、タイを好きにしてくれたに違いない。
キーマンの1人。
出会いがあれば、いつかは必ず別れがある。別れは悲しいけれども、お手を合わせて見送ることができた。
天国があるかどうかはその時になってみないとわからないけど、おっちゃんものんびりゆっくり楽しくやってたらええなぁ。