北タイの旅・タイ最北端の国境市場編 Soi61

 午前中のうちにチェンラーイ県東側にあたる国境の街、チェンセーンのゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)を出発、次に向かうはタイ最北端にあたる国境の街、メーサイの国境市場へ。サーイ川と呼ばれる川でタイ側とミャンマー側とに分断していて、そのサーイ川にかかる橋を渡れば、ミャンマー側の国境の街、シャン州のタチレク(Tachileik ターキレック)である。
外国人旅行者なんかはここからミャンマーのタチレクへわたり、一日観光や買い物したり、またビザランしたりもしていて、通貨もバーツが通用し、タチレク管区から数キロ範囲はビザも免除(日本と韓国の方を対象とした観光査証免除の試行により2018年10月1日より2019年9月30日入国までの1年間)、日帰り旅行で入国の際、必要だった10ドル、もしくは500バーツも不要となってるので、人気のスポットである。
 地元の人たちは主にタイのものをミャンマーへ、ミャンマーのものをタイへと物資を運んだりと、常に人や車が行き来していて、メーサイの国境はとても活気あふれる街である。
前回の記事、北タイの旅・ゴールデントライアングル編 その2は ←こちらから。

 乾期だったので川というか、例えるならどぶ川のようだった。タイ(メーサイ)からミャンマー(タチレク)へ、ミャンマー(タチレク)からタイ(メーサイ)へと国境を越える場合、橋の両側にあるイミグレーションで出国手続きをし、必ずこの橋を渡って入国手続きをとらなければならない。実際、橋の下とか川が干上がってるとことか、わりにふらっと散歩のノリで渡れそうなのだが、その瞬間即密入国で拘束されること間違いなし。

タイ側の橋の入り口。イミグレーション(出入国管理局)は左側、カスタム(税関)は右側にある。

カスタム(タイ語でศุลกากรスラカコーン)

メーサイにある国境市場。サーイロムジョイ市場(ตลาดสายลมจ๊อย タラートサイロムジョイ)と呼ばれ、主に衣服から日用品、玩具、食材、お茶などが売られている。あとは、ミャンマーの方がよく使用している天然の化粧品「タナカ Thanaka」(ビルマ語でသနပ်ခါး タイ語でทานาคา) が、この辺りでよく売られている。原料である木の名前が「タナカ」(ミカン科ゲッキツ属)であり、田中さんが最初に作ったとかではないことを添えておこう。タナカの木をひき臼ですりつぶし、水を少量混ぜ、主に頬っぺたや鼻筋、顎などに塗って使用する。基本、色は黄土色や茶色っぽいものから、白色っぽいものまであり、木の樹齢によっても違うようだ。
また、中にはウコン(ขมิ้นชัน カミンシャン)や薔薇(ดอกกุหลาบ ドーククラーブ)、ザクロ(ทับทิมタップティム)なんかと混ぜて売っているものもある。
 タナカは化粧品としてだけでなく、ファッション的要素もあったり、ニキビケアや美白、シミ取り、日焼け止めとしてもよく利用され、ミャンマーのお土産としてもすごく人気がある。

とりあえずフンドシマンも裸が多いので、全身美容のためタナカืの粉末を3種類購入。
北タイは今、どこも超がつくほど空気が悪く、メーサイの街では道路の真ん中で消防車が放水していた。

煙が空一面、北タイ全土と広範囲に広がっていることもあり、放水した場所周辺だけちょっと気持ち変わったかな?ぐらいなものなのだが、本当に空気がひどいので、やらないよりはやった方が間違いなくいいだろう。今、国、地方自治体でも精一杯できることをやってますよいう姿勢を街の人々に見せるという事も大事である。いや、ホントお勤めご苦労様です!北タイの山焼き、野焼きはかなり深刻な問題。地元の人たちの多くがしっかりマスクを着用していた。なぜ、それ程野焼きをするのかという話はまた後日、紹介しようと思う。そしてこの後、昨年世界中が感動し、涙したタイ・メーサイのタムルアン洞窟へ…。Soi62へ続く。

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